重要文化財築地本願寺本堂
ほか4基建造物保存修理工事
修理工事計画概要
鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は創建より90年が経過しており、各所で老朽化が進んでいます。今般、修理や補修と共に耐震補強工事を含めた保存修理工事を行うことになりました。なお、本工事は文化庁・東京都のご支援・ご指導のもと行う、国庫補助事業・東京都随伴補助事業です。
修理工事計画概要
鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は創建より90年が経過しており、各所で老朽化が進んでいます。今般、修理や補修と共に耐震補強工事を含めた保存修理工事を行うことになりました。なお、本工事は文化庁・東京都のご支援、ご指導のもと行う国庫補助事業・東京都随伴補助事業です。
工事計画
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❶ 本堂の保存修理工事及び石塀の補修
保存修理工事を行うにあたり、調査を行いましたところ、本堂ドーム銅板屋根や鐘楼部分の漏水を確認いたしました。本工事の主な内容としては、本堂ドーム(ヴォールト)部分の防水及び銅板屋根の葺き替え工事、鐘楼・鼓楼の防水工事、本堂鉄扉の補修、本堂内陣の彩色等の補修工事、外陣の壁面の補修工事、建物外壁の防水工事、境内石塀の補修などとなります
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❷ 耐震補強工事
今回の耐震補強工事に先駆け、耐震診断を行いました。その報告書によりますと、本堂の吹き抜け空間の耐震強度が低いとのことでした。本堂を支えるために、 南北の中庭へ集中的に補強材を配置する計画としています。
この際、中庭に面する外壁の劣化を遅らせるため、補強材と本堂を繋ぐ鉄骨にガラス屋根を設けることで中庭を屋内化いたします。(ガラス屋根を設ける部分は整備活用工事に含まれます。)
また、地震力が集中してしまう壁が取り付く柱には、壁の柱際にスリットを設けることで柱への負担を軽減させる工事を行います。
その他、吊り天井の補強などを行っています。
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[築地本願寺が単費で行う工事]
❶ 本館中庭の活用工事上記耐震補強工事を行うにあたり、南北の中庭に耐震補強材を設置いたしますが、それに伴い大きな空間ができます。本堂へご参拝いただくにあたり、築地本願寺にはエレベーターが北側に1基しか設置されておらず、ご参拝の皆様にはご不便をおかけしてきました。本工事ではこの空間を活用し、まず南中庭にバリアフリー促進のためのエレベーター新設工事を行ってまいります。
工事スケジュール
- 工事名 :重文築地本願寺本堂ほか4基 建造物保存修理工事
- 工事期間:自2024年8月19日
至2026年12月25日 -
発注者 築地本願寺
設計監理 株式会社文化財保存計画協会
設計監理 株式会社三菱地所設計
施 工
お問い合わせ
築地本願寺 庶務・経理担当
mail:syomu@tsukijihongwanji.jp