中庭工事 はじまる
いよいよ、本格的に保存修理工事がスタートしました。九月十日の開始式以降築地本願寺に二か所ある中庭での工事が進んでいます。本日はその工事の様子を紹介いたします。
築地本願寺は現在の建物が創建されて約九十年が経過いたします。当然、その耐震基準も部分的ではありますが満たしていないため、今回、中庭に杭や鉄骨などの、補強材を設置いたします。
その準備として、中庭に植えられていた銀杏の伐採・伐根作業を行っております。
四季折々、見事に色づく銀杏を見ることができなくなると思うと少し名残惜しい気も致しますが・・・・完成後、新しくなった中庭をご来院の際、ぜひご覧いただければと思います。
ユンボ、空を飛びます
現在、中庭の状況はといいますと写真のように、重機が入り、伐採・伐根がひと段落したところです。
立派な銀杏でしたので、当然根っこも、ご覧の通り、とても立派でした。
中庭について少し説明を加えますと、築地本願寺の中庭は四方を本院建物に囲まれており、中庭に入るためには必ず屋内を通らなくてはなりません。入口は一つしかなく、その高さも二メートル弱ほどしかありません。
さてここで、一つの疑問が生じます。
「一体どうやって三メートルを超える重機を運び込んだのか。」
はい、正解はタイトルの通りですね。クレーンで重機を吊るし、上から運びおろしました。
こちらは安全性の観点から、夜間作業にて運び入れました。築地本願寺のため、昼夜を問わず、頑張っています!