切られた枝の行方は・・
先月号では中庭の様子についてお伝えしてきました。現在は銀杏の伐採、伐根作業が完了し、これから設置する耐震補強の躯体を支える杭工事を行っております。「杭」と簡単に言いますが、約10メートル、重さ1・5tほどのとても巨大な杭を40本前後、地中に埋め込む作業を実施しています。大変な作業ですが、築地本願寺を傷つけないよう、細心の注意を払いながら、作業にあたっています。
また、中庭に植わっていた銀杏については伐採した後小さく裁断し、木に含まれる水分を抜いています。銀杏は他の樹木と比較しても水分含有量の多い種類と言われていますのでかなりの時間を要すると思いますが、伐採した銀杏を再利用できるよう、大切に保管しています。
「小さく」と一言で言っても、2~5メートルほどの丸太を運び出しますので、とても人力で持ちあげられません。ではどのようにして運び出すのか・・・
そこで、先月号でも記事にいたしましたクレーンが活躍します。ユンボを持ち上げたクレーンより一回り小さいサイズですが、写真程の丸太を持ちあげるには十分なのです。
丸太はクレーンで運び出された後、さらに細かく裁断され、写真ほどのサイズになります。他にも、長短様々な長さに切り分けられた銀杏が、どのようなものに再利用されるのか、楽しみです。
スーパー重機到着
両中庭の銀杏伐採、伐根作業が完了し、掘り返した土を整備した後(地中には大きな岩などもあったため、全て掘り起こしました!)作業は次の段階に進みます。前述の通り、耐震補強の躯体を支える杭の重さは1本あたり5tもあるのです。その重さを持ち上げ、さらに中庭まで杭を吊るし上げるとなると・・・
このサイズが必要になるのです。次回は杭打ちの様子についてもご紹介いたします。
次回もご期待ください!