内陣余間極彩色漆補修
ステンドグラスで装飾された入口から堂内に入ると、伝統的な浄土真宗の内陣の荘厳となっており、中心にはご本尊である阿弥陀如来が安置されています。内陣・余間も創建から九十年余りの時を経て、長年にわたり、ヴォールト屋根からと思われる雨漏りがございました。外陣(参拝席)からは見えませんが、内陣・余間の天井には極彩色が施されています。この天井の極彩色には雨漏りによる汚損や劣化が見られました。屋根の補修・防水工事を終え、内陣の雨漏りの根本的な原因が解消いたしましたことを経て、本年は彩色・漆・金箔の補修工事を行っております。

ご参拝の際、また、法要の配信でも、内陣にやや不似合いな鉄製の足場が設置されておりますのをご覧になる機会もあるかと存じます。足場が不安定な狭い場所での作業は、職人の高度な技術はもちろんのこと、ひとつひとつを丁寧に仕上げていく根気と忍耐を要します。

内陣での修復工事は、ご参拝や法要を継続しながら作業を進める必要があるため、左右に分けて二工程で進められております。八月前半までは本堂向かって右側、八月後半より向かって左側に足場が設置され修復を行います。工事期間中は、内陣の一部が足場によって覆われるため、ご参拝の皆さまには普段とは異なる景観をご覧いただくこととなります。
工事に伴う足場の組立や解体、職人の作業音など、ご参拝の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、これからのち百年、二百年と皆さまの依りどころとなるお寺として、内陣・余間の修復を進めております。ご理解賜りますようよろしくお願い申しあげます。